Nakamichi 670ZXは20数年前に購入、当時はKakamichi 700を持っていたが、大きいということと、くたびれてきたので、700を下取りに出して、この670ZXを購入した。700同様、3ヘッドデッキ構成の特性は素晴しかった。 久しぶりに使おうとしてエージングをしていると、テープの走行が不安定になったので、原因を追究することとした。
		走行系のテンションが不安定であり、OP-Amp (4558)が不良化と思い交換したが、結果は変わらず、結局、半固定のVRの接触不良と判明し交換し た。
		インターネットをサーチするとNakamichi のデッキについてはオレンジ・コンデンサーが劣化することが分かった。将来の課題としよう。

	Line out (Tape in) (Lch)	Tape out  (Lch)	Tape out  (Rch)
+10dB
0dB
-10dB
-20dB
-30dB

• 考察
• オーナーズマニュアルに示されている周波数特性では 20kHzまでフラットな特性が得られているが、ややへたり気味である。これは経年劣化に起因するヘッ ドの磨耗があるためと想定される。また、オーナーズマニュアルの測定ではZXテープ（メタルテープ）を使っているが、今回はMaxellのUDテープを 使っている ことも原因と思われる。しかし、いずれにしてもこれ以上の分析は不可能である。
• RCHは12kHz付近にディップが見られるが、ヘッドの磨耗によるものと思われるが確かな原因は不明。
• RCHは50Hzの電源によると思われる雑音が多い。
  
  

	Line out (Tape in) (Lch)	Tape out  (Lch)	Tape out  (Rch)
+10dB		第2次高調波：-37dB 第3次高調波：-15dB	第2次高調波：-37dB 第3次高調波：-15dB
0dB		第2次高調波：-47dB 第3次高調波：-32dB	第2次高調波：-47dB 第3次高調波：-32dB
-10dB		第2次高調波：-47dB 第3次高調波：-50dB以下	第2次高調波：-47dB 第3次高調波：-50dB以下
-20dB
-30dB

• 考察
• レベルが高いと2次高調波より3次高調波の方が高い
• 3次高調波は入力レベルの3乗に比例する（理論通り）。
• 2次高調波はレベルに関わらずほぼ一定（約-44dB）である。これはテープの飽和に関して起因するものではなさそうだ。